トリュフと豚とハエと冬虫夏草と

世界三大珍味と言われる、トリュフの香りは、動物たちに食べてもらう為だという事を知っていましたか?そもそも、トリュフが、森の中などに自生している「きのこ」だという事を知らない人々もいると聞きます。トリュフは、黒いダイヤなどとも称されますが、森などの地中30cmほどに、土に埋もれながら成長しているようです。「きのこ」というと、シメジや、エノキタケや、松茸などを思い浮かべるかもしれませんが、トリュフは、彼らと同じ「きのこ」であります。その中でも、松茸やシメジと同じように、木の根っこに自分の菌糸を纏わりつけて、木の養分を頂きながら成長していきます。松茸やシメジが、地上に出ている部分は、子実体と言います。松茸や、シメジは、この地上に出ている子実体から、胞子をまき散らし、子孫を残しますが、土の中に埋もれているトリュフは、胞子を撒く為に、香りで動物たちをおびき寄せて、食べてもらう事で、胞子をまき散らそうとしているのです。トリュフの香りが苦手だという人々も少なくないようですが、森の中では、トリュフの香りに惹きつけられた、動物や昆虫(ハエ)などが、トリュフの周辺をうろつく事を利用して、トリュフのありかを探ったりもするようです。幻のきのこなどと呼ばれる、万能薬の冬虫夏草を探す愛好家たちが、地面に這いつくばって、その姿を探している風景が、森や山などで見られるという事を耳にした事はありますが、トリュフの場合ですと、土の中に埋もれている分、人間の五感でトリュフの在りかを探り当てる事は困難に等しいものです。ちなみに冬虫夏草は漢方薬としても知られており、その効果は強心作用から抗腫瘍作用、アンチエイジング効果などが期待されています。トリュフを好物とする豚や、特別に訓練された犬などを使って、トリュフ狩りが行われるようです。ですが、豚の場合ですと、好物のトリュフをみつけたとたん、即座に食べてしまう可能性もありますので、最近は、訓練を行った犬とともに、トリュフ狩りを行う事がメジャーになっているようです。なかなか日本料理には、使用されることのないトリュフですが、香りを保つには鮮度が重要なようで、生の場合は2~3日で香りの質が落ちてしまうようです。

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